人気ゲーム「フォートナイト」を運営する米エピックゲームズは16日、米アップルのiPhone(アイフォーン)向けの独自のアプリストアを欧州連合(EU)で開設したと発表した。EUで本格運用が始まった「デジタル市場法(DMA)」を受けた動きで、米アップルが囲い込んできたアプリ市場を変える動きが出てきた。
エピックが開設した「エピック・ゲームズ・ストア」では、フォートナイトなど三つのゲームを提供し、米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」向けは世界で使える。エピックはiPhone向けについて、EU以外の各国当局にもこのアプリストアを利用できるよう働きかけているという。
アップルは安全性などを理由に、影響力のある自社の「アップストア」以外でのアプリ配信を認めてこなかった。アプリ内での課金に対し最大30%の手数料を取っており、アプリ業者から「高すぎる」と批判が出ていた。EUで3月に本格運用が始まったDMAが、自社のアプリストアでアプリ配信を義務づけることを禁止したため、アップルは外部のアプリストアでの配信を認める方針に転じていた。
エピックは今後、自社のスト…